世界的な異常気象の中、日本では線状降水帯の多発による集中豪雨で、各地に被害が発生しました。まず被災された方々へお見舞い申し上げます。
さて、24―25シーズンは例年になく安定した積雪に恵まれ、前シーズン雪不足のため中止となった高松宮杯西日本クロスカントリー選手権大会が大山において初開催されたことをはじめ、すべての行事が順調に実施されました。関係の皆様のご尽力に感謝申し上げます。
教育本部では、スキー教程が変更になり受検種目も変わりましたが、スキー指導員4名、スキー準指導員1名、スノーボード準指導員1名、B級検定員1名、スキーパトロール1名が合格となりました。合格された皆様には新たな立場でのご活躍、ご協力をお願いしたいと思います。ただ、スノーボード部門では、県内のA級検定員が少ないために検定できないことがあり、他の連盟に依頼することになりました。スノーボードの指導員及び検定員の養成は課題であります。参加者の減少に悩んでおりましたジュニア教室を、先シーズンより西部会場に加え東部会場でも実施することができました。少子化ではありますが、さらなる広報等により、スキーに親しむ子どもを増やしていきたいと思います。スキー及びスノーボード技術戦では、強化を図っているものの全国ではその壁は高く、さらなる強化を進めているところです。
競技本部では、スノーボードアルペン競技で松本樹選手(N高)が世界ジュニアスノーボードアルペン選手権の代表を勝ち取りました。また、全日本ジュニアスキー選手権スノーボード競技6位入賞を果たしました。残念ながら直前のけがにより世界大会には出場できませんでしたが、今後の活躍が楽しみです。アルペンでは、伊澤想良選手(米子東高)が全日本ジュニアスキー選手権SG10位入賞、勢木怜志選手がJOC全日本ジュニアスキー選手権K1SL10位入賞と、全国クラスの大会で入賞者が続きました。強化の成果が出てきているように思います。国スポ入賞にはアルペン・クロスカントリーとももう一歩というところでが、さらなる強化とともに、底辺の拡大、底上げを図り、3名の選手のさらなる躍進はもとより、3名に続く選手の育成をしていきたいところです。
今年の夏は冬が心配されるほどの酷暑が続きましたが、ここにきて早くも北の地域からは雪の便りが聞かれるようになってきました。今シーズンはオリンピックイヤーでもあります。スキー・スノーボードの競技力の高い連盟を目指し、さらには一層の普及・発展のため、役員一同一層努力してまいります。皆様のさらなるご理解ご協力をお願いいたします。
最後になりましたが、日頃より本連盟に多大なるお力添えをいただいております、鳥取県、(公財)鳥取県スポーツ協会、県内各スキー場、関係市町村はじめ、関係の皆様に厚くお礼申し上げ、また、変わらぬご理解とご協力をお願いし、ご挨拶とさせていただきます。
2025年11月吉日

鳥取県スキー連盟
会長 内田博長